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歯がしみるから神経を取る、で本当にいい?

更新 2026.09.27 歯の神経治療
歯がしみるから神経を取る、で本当にいい?|香川県高松市の咬み合わせ専門 吉本歯科医院

こんにちは。香川県高松市で咬み合わせと金属を使わない治療を専門とする「吉本歯科医院」院長の吉本彰夫です。

「ぬるいお茶を飲んでも歯がしみて、食事のたびにつらいです」

「しみるのを止めるには神経を取るしかないと言われ、そのまま処置を受けました」

「神経を取ったのに、なんとなく噛んだときに違和感が残っています」

このようなお悩みで来院される方が、当院には非常に多くいらっしゃいます。そして、そのほとんどの方が「しみるのは困るから、神経を取って楽になるならそのほうがいい」とお考えになっています。しかし実際に口の中を拝見すると、しみる原因が神経そのものではなく、詰め物の下の虫歯や、咬み合わせによる力の集中であることが少なくありません。

この記事では、歯がしみることの意味と、神経を取った歯がその後どうなっていくのか、そして当院が神経を取る前に確かめていることについてお話しします。

歯がしみるのは、神経がまだ生きている証拠

先にお伝えすると、歯がしみる、歯が痛いということは、歯の神経がまだ生きていて活動している証拠でもあります。

ぬるいお茶を飲んでも歯がしみて痛いので歯科医院に行ったところ、「歯がしみるのを止めるには歯の神経を取るしかありません」と言われ、そのまま神経を取る処置を受けた、という患者様がいらっしゃいました。当時の判断としては、一般的な処置だったと思われます。

ただ、しみるという症状は、歯の内側にある神経が「今、刺激を受けています」と知らせている合図でもあります。神経を取ればその合図は消えますが、合図が消えたことと、原因がなくなったことは同じではありません。

なぜ歯がしみるのか

歯がしみる原因はひとつではなく、神経を取らなくても改善できる場合があります。

当院で拝見していると、しみる原因として多いのは次のようなものです。

  • 詰め物や被せ物の下で、虫歯が再発している
  • 金属の詰め物が温度を伝えやすく、神経に刺激が届いている
  • 咬み合わせが強く当たる歯に力が集中し、神経が刺激されている
  • 歯ぎしりや食いしばりで、歯の根元がすり減って象牙質(ぞうげしつ・歯の内側の層)が露出している
  • 歯ぐきが下がって、歯の根の表面が露出している
  • 虫歯の治療で削った面が神経に近く、神経が弱っている

このように原因が違えば、対応も違います。虫歯であれば虫歯の処置を、力の集中であれば咬み合わせの調整を、というように、原因に合わせて対応すれば神経を残せることも多いのです。「しみる=神経を取る」と決めてしまう前に、原因を確かめることが大切です。

神経を取った歯は「死んだ歯」になる

歯の神経を取ってしまえば、その歯は痛まなくなります。しかし、神経を取った歯は、いわば「死んだ歯」になります。

歯の神経の部屋には、神経だけでなく血管も通っていて、歯の内側に栄養と水分を届けています。神経を取ると、この供給が止まります。その結果、時間とともに次のような変化が起こりやすくなります。

  • 歯が乾いた木のようにもろくなり、噛む力で割れやすくなる
  • 虫歯になっても痛みを感じないため、気づいたときには大きく進んでいることがある
  • 神経を取る処置のために歯の内側を削るので、歯の壁が薄くなる
  • 被せ物を入れるために、歯の外周をさらに一層削ることになる
  • 金属の土台(コア)を入れた場合、根が割れたり、歯ぐきが黒ずんだりすることがある

神経を取ったあとに「なんとなく違和感が残る」「噛むと鈍く痛む」というご相談も少なくありません。歯の神経は、一度取ったら元には戻りません。ですから神経を取るという判断は、他に方法がないことを確かめてからにしたい、というのが当院の考えです。

しみるのを放っておくと、どうなるのか

一方で、しみるからといって我慢し続けるのも、おすすめできません。原因が虫歯であれば進行しますし、力の集中であれば神経が弱り続けます。

大切なのは「我慢する」でも「すぐ神経を取る」でもなく、しみている原因を早めに確かめることです。原因がはっきりすれば、神経を残したまま対応できる可能性が残ります。逆に、時間がたって神経が弱りきってしまうと、残す選択肢がなくなってしまうことがあります。

当院が神経を取る前に確かめていること

当院では、「しみるから神経を取る」ではなく、しみる原因を調べてから、神経を残せるかどうかを判断しています。

まず今入っている詰め物と歯の状態を確認します

レントゲンと口の中の確認で、詰め物の下に虫歯が隠れていないか、虫歯の深さ、神経の部屋までの距離を調べます。金属の詰め物や被せ物が入っている場合は、その種類と状態も確認します。

次に、神経の反応を調べます

冷たい刺激への反応の出方や、噛んだときの痛みのパターンから、神経がまだ回復できる状態か、弱りきっているかを見きわめます。回復の見込みがある場合は、薬で神経を落ち着かせる処置を検討します。

次に、咬み合わせ(力のかかり方)を調べます

しみる歯に噛む力が集中していないか、歯ぎしりや食いしばりの跡がないかを確認します。力の集中が原因であれば、咬み合わせを調整することで、神経を残したまま症状が落ち着くことがあります。

必要な方には金属アレルギーの検査をご案内します

金属の詰め物が入っていて皮膚や体の症状がある方には、当院の紹介状で香川県立中央病院皮膚科・高松赤十字病院皮膚科のパッチテスト(20項目)をご案内しています。チタンの検査は徳島大学病院をご紹介しています。

こんな方は一度ご相談ください

  • ぬるいものや冷たいものを口にすると、歯がしみる
  • 「神経を取るしかない」と言われたが、できれば残したい
  • 神経を取ったあとも、噛むと違和感や鈍い痛みがある
  • 詰め物や被せ物をした歯が、あとからしみるようになった
  • 歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことがある
  • 金属の詰め物が入っている歯がしみる
  • 同じ歯を何度も治療している

ひとつでも当てはまる場合、原因は「神経そのもの」ではない可能性があります。

この記事のまとめ

✅ 歯がしみる、痛いということは、歯の神経がまだ生きていて活動している証拠でもあります。

✅ しみる原因は、詰め物の下の虫歯、金属の温度の伝わりやすさ、咬み合わせによる力の集中、歯ぐきの下がりなどさまざまで、神経を取らなくても対応できる場合があります。

✅ 神経を取った歯は「死んだ歯」になり、栄養が届かなくなってもろくなり、割れる危険性が高まります。

✅ 一度取った神経は元に戻りませんので、他に方法がないかを確かめてから判断することが大切です。

✅ 我慢するのでも、すぐ神経を取るのでもなく、まず検査で原因を確かめることが、歯を長く残すことにつながります。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 歯がしみるのは、神経を取らないと治らないのでしょうか。

A. そうとは限りません。しみる原因が虫歯の再発や咬み合わせの力の集中である場合、その原因に対応することで神経を残したまま落ち着くことがあります。まず検査で原因を確かめることが大切です。

Q2. しみるときに、冷たいものを避けて様子を見るのはどうですか。

A. 刺激を避けることで一時的に楽になることはありますが、原因が虫歯であれば進行しますし、神経が弱っている場合はそのまま回復しにくくなります。様子を見る前に、一度原因を確かめておくことをおすすめしています。

Q3. すでに神経を取ってしまった歯は、もうどうにもなりませんか。

A. 神経は戻りませんが、その歯をできるだけ長く使うためにできることはあります。金属を使わない土台や被せ物を選ぶこと、咬み合わせの力を分散させることなどです。今の歯の状態を確認したうえでご説明します。

Q4. 神経を残す処置は、何回くらい通うことになりますか。

A. 神経の弱り方によって、薬を置いて経過を見る期間が変わります。初診の相談と検査は保険診療で受けられますので、まず状態を拝見したうえで、回数と費用の見通しをご説明します。

Q5. しみる程度で受診するのは大げさではないでしょうか。

A. 大げさではありません。しみるというサインが出ている段階で原因を確かめられれば、神経を残せる可能性が高い時期に対応できます。症状が軽いうちのご相談を、当院ではむしろおすすめしています。

歯がしみる症状でお悩みの方へ

「しみるのはつらいけれど、神経を取ってしまっていいのか迷っている」

「神経を取ったのに、まだ違和感が残っていて不安」

香川県高松市をはじめ、徳島・愛媛・高知など四国各地から歯がしみる症状のお悩みを抱えた多くの患者様が、当院にご相談にいらっしゃいます。

当院では、今入っている金属の種類と状態、虫歯の深さと神経の反応、咬み合わせの力のかかり方、必要に応じた皮膚科でのパッチテストの結果を確認してから治療計画を立てています。削る量を必要最小限におさえ、再発を予防し、体に合う材料を選ぶことを大切にしています。

院長の吉本彰夫は、(一社)日本歯科専門医機構認定の補綴歯科専門医、および(公社)日本補綴歯科学会認定の補綴歯科指導医です。

どうぞお一人で悩まずに、ネット予約または無料メール相談よりお気軽にご相談ください。

吉本歯科医院 院長 吉本彰夫 補綴歯科専門医・補綴歯科指導医・接着歯科治療専門医
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院長プロフィール

吉本歯科医院 院長 吉本彰夫
九州大学歯学部卒業
岡山大学大学院 歯学博士(平成17年3月)
(一社)日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医
(公社)日本補綴歯科学会認定 補綴歯科指導医

咬み合わせと補綴(入れ歯・被せ物・インプラントなど)を専門分野として、日々の診療にあたっております。

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吉本彰夫

香川県高松市の咬み合わせ専門・吉本歯科医院の院長。(一社)日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医、(公社)日本補綴歯科学会認定 補綴歯科指導医、日本接着歯学会 接着歯科治療認定医。 「削る量を必要最小限におさえ、再発を予防する治療」を大切に、歯の土台となる骨と咬み合わせ、そしてお口の中の金属の種類を確かめてから治療計画を立てています。香川県内をはじめ、徳島・愛媛・高知など四国各地からご相談いただいています。歯科用CTと咬み合わせの検査で、今のお口の状態を分かりやすくご説明します。

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