私が銀歯を口の中に入れたくない理由 ~香川県高松市の咬み合わせ専門歯科・吉本歯科医院

こんにちは。香川県高松市にある咬み合わせ専門歯科・吉本歯科医院の院長、吉本彰夫です。
私はこれまで、自分自身はもちろん、家族やスタッフにも銀歯(保険適用の金属の詰め物・被せ物)を一切使用していません。それには明確な理由があります。
銀歯が使われる理由と、その裏側
虫歯治療や歯の神経を取る治療(抜髄治療)のあとには、詰め物や被せ物で歯を保護する処置が行われます。
日本の保険診療では、この時に「銀歯」がスタンダードとして使われてきました。
しかし、多くの患者さんは「どんな素材が選べるのか?」と尋ねる機会すら与えられず、当然のように銀歯を入れられてしまうことがあります。
では、なぜ今も日本では銀歯が一般的なのでしょうか?
その背景には戦後の物資不足があります。安価に大量生産できた金属が保険適用となり、それが制度として現在まで引き継がれているのです。物価も医療技術も変わった現代においても、保険制度だけがほとんど変わっていないのが現状です。
ちなみに、欧米の歯科先進国ではこのような金属はもはや使われていません。
銀歯を口の中に当たり前に入れているのは、先進国では日本だけなのです。
銀歯=金属パラジウム合金の正体
保険診療で使われる金属は、「金属パラジウム合金」、通称「金パラ」と呼ばれています。
名前に「金」と入っていますが、実際の中身はというと…
-
70%以上が「パラジウム」
→ 金属アレルギーを引き起こしやすく、腐食もしやすい危険な金属です。 -
残りの大半が「銀」
→ 酸化しやすく、劣化しやすい素材です。
つまり、「金パラ」は金属アレルギーや体内蓄積のリスクをはらんだ、体にとって望ましくない金属の集合体だと言えるのです。
口の中に金属を入れるリスク
銀歯を入れて、アルミホイルを噛んだ時のような「嫌な感覚」を覚えたことはありませんか?
実は、これは金属が微弱な電流を発生させているからです。銀紙を噛むと「キーン」と感じるのもそのため。お口の中に金属を入れると、知らぬ間に常に微弱電流が流れ続けることになります。これは神経の異常や不定愁訴の原因になることもあります。
銀歯の腐食は想像以上に早い
実際の写真をもとにご説明します。
写真①:保険適用の銀歯(製作直後)
作製時(Before)は出来たばかりの被せ物や歯の中に立てる芯棒です。
5年後(after)は、お口の中には入れず、5年ほど空気中で置いておいたものです。
その差が分かりますか?
出来たばかりは綺麗に輝いていますが、
5年後は黒ずみ、腐食してしまっています。
お口の中に入れなくてもこうなってしまうのです。
お口の中の環境というのは、普段はアルカリ性ですが、食べ物を食べた後は酸性になります。
そうでなくても酢の物を食べたり炭酸飲料なども飲まれますよね?
実際に、銀歯はお口の中に入れるとわずか数時間でとけはじめ腐蝕が始まります。
金属パラジウム合金のさまざまな金属がお口の中で溶け始めて体内に流れ込みはじめます。
写真②:同じ歯を空気中で5年放置した状態
最初は輝いていた銀歯も、5年も経つと黒ずみ、明らかに腐食が進行しています。
しかもこれは口の中に入れていない状態での話です。
お口の中は、食事のたびに酸性・アルカリ性を繰り返す過酷な環境。
酢の物や炭酸飲料など、酸性のものを口にする機会も多いですよね?
銀歯を入れると、数時間で溶け出し、腐食が始まり、体内に金属成分が流れ込んでいきます。
結果は一目瞭然です。自費で使用している金属はまったく腐食していません。
これが、保険制度では選べない、でも本来選ぶべき安全な素材なのです。
メタルフリー時代の流れと、限界
近年ようやく日本でも「メタルフリー(非金属)治療」への意識が高まり、体にやさしい素材を選ぶ動きが出てきました。
しかし、現状の保険制度では費用面の制限から、この動きに追いつけていないのが現実です。
しかも、一度銀歯を入れてしまうと、
✅体内に取り込まれた金属は排出しづらく
✅やり直す際にはさらに歯を削らなければならない
というリスクがつきまといます。
だから、私は銀歯を使わない
このような理由から、このような理由から私の医院では「歯科治療で銀歯を当たり前に使う」ということは開業以来いたしておりません。
患者さんの健康と未来を本気で考えるならば、最初から体に負担の少ない素材を選ぶべきだと考えているからです。
【まとめ】銀歯を入れる前に、まず知ってほしいこと
あなたが今、虫歯治療や被せ物を考えているなら、その素材が体にどんな影響を与えるかを知っておくことは、とても大切な判断材料になります。
銀歯が「当たり前」だった時代は終わりました。今こそ、自分と家族の健康を守る選択を。
まずはご相談ください|無料メール相談受付中
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不安をそのままにせず、まずは一歩を踏み出しましょう。
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