
こんにちは。香川県高松市で咬み合わせと金属を使わない治療を専門とする「吉本歯科医院」院長の吉本彰夫です。
「口の中の銀歯が金属アレルギーの原因ではないかと思うのですが、どこで調べてもらえるのでしょうか」
「皮膚科で金属アレルギーと言われましたが、歯の金属とどう関係があるのか分かりません」
「検査を受けずに、とりあえず銀歯を全部外してほしいです」
このようなお悩みで来院される方が、当院には非常に多くいらっしゃいます。そして、そのほとんどの方が「歯科医院に行けば、その場で金属アレルギーかどうか分かる」とお考えになっています。しかし実際にお話を伺うと、金属アレルギーの検査は歯科医院ではなく皮膚科で行うものであること、そしてどの金属に反応しているかを調べずに材料を替えても、原因が残ってしまうことがあるということを、知る機会がなかっただけであることが少なくありません。
この記事では、歯科の金属アレルギー検査を香川県のどこで受けられるのか、どのような検査なのか、そして検査結果をどのように治療に活かすのかについてお話しします。
歯科の金属アレルギー検査は、皮膚科で受けます
先にお伝えすると、口の中の詰め物や被せ物が原因で金属アレルギーを起こしているのではないかと思われる場合は、まず皮膚科でパッチテストを受けていただくことが第一歩です。
金属アレルギーの検査は、歯科医院の中で行うものではありません。皮膚科で、金属の試薬を皮膚に貼り、反応を見る「パッチテスト」によって、どの金属に反応するかを調べます。当院ではこの検査を、医科と歯科が連携するかたちでご案内しています。
香川県では、どの病院で検査を受けられるのか
香川県では、次の病院の皮膚科で、歯科用金属のパッチテストを受けることができます。
- 香川県立中央病院 皮膚科
- 高松赤十字病院 皮膚科
当院で紹介状をお出ししますので、紹介状をお持ちのうえで、検査項目に対応している病院の皮膚科を受診してください。紹介状には、当院が調べていただきたい検査項目を記載しています。紹介状なしで受診されると、歯科に必要な項目が含まれない検査になることがありますので、ご注意ください。
徳島県にお住まいの方
徳島県にお住まいの方には、徳島大学病院をご紹介しています。チタンのアレルギー検査は徳島大学病院でのみ行うことができます。インプラントや金属の土台などにチタンが使われている方で検査が必要な場合は、こちらをご案内します。
愛媛県・高知県にお住まいの方
愛媛県・高知県にお住まいの方は、お住まいの地域で検査を受けられる病院についてご案内しますので、まずお問い合わせください。
どの金属を調べるのか(検査項目)
当院が皮膚科に依頼している検査項目は、次の20種類です。歯科で使われる金属を中心に、判定の基準となる項目も含まれています。
- 塩化アルミニウム
- 塩化金酸
- 塩化第2スズ
- 塩化第2鉄
- 塩化白金酸
- 塩化パラジウム
- 三塩化インジウム
- 四塩化イリジウム
- 塩化亜鉛
- 塩化マンガン
- 臭化銀
- 塩化コバルト
- 塩化第2水銀
- 重クロム酸カリウム
- 硫酸銅
- 硫酸ニッケル
- 硫酸カドミウム
- 塩化アンチモン
- 硫酸クロム
- 白色ワセリン(判定の基準となる対照)
保険の銀歯に使われる金銀パラジウム合金には、パラジウムや銀、銅、金などが含まれます。アマルガムには水銀やスズ、銀、銅が含まれます。ニッケルクロム合金にはニッケルやクロムが含まれます。つまり、口の中の金属がどの項目に対応するかを調べるためには、これだけの種類を一度に検査する必要があるのです。
検査を受ける時期と、結果が出るまで
パッチテストは汗の影響を受けやすいため、夏場の汗ばむ季節は正確な結果が得られにくく、避けていただく場合があります。検査に適しているのは、夏場を除く季節です。
検査では、金属の試薬を背中などの皮膚に貼り、数日かけて反応を見ます。そのため、皮膚科には複数回通っていただくことになります。検査の詳しい流れは、受診される病院の皮膚科でご説明があります。
検査が終わりましたら、診断結果と検査項目の結果をお持ちのうえで、あらためて当院にお越しください。ここからが、歯科での治療の出発点になります。
検査結果を、当院ではどのように治療に活かしているのか
当院では、検査結果をもとに治療計画を立て、ご承諾をいただいてから治療を始めています。
まず今入っている金属と歯の状態を確認します
口の中にどの金属が何本入っているかを確認し、検査で反応が出た金属を含む詰め物・被せ物・土台を特定します。同時に、詰め物の下の虫歯や、残っている歯の状態もレントゲンで確認します。
反応が出た金属を外し、体に合う材料に替えます
検査で金属アレルギーの反応が出ている場合には、その金属を取り除き、アレルギーを起こさない材料で詰め物・被せ物をやり替えます。外す際には、削る量を必要最小限におさえることを心がけています。反応が出ていない金属については、外すかどうかを状態を見ながらご相談します。
次に、咬み合わせ(力のかかり方)を調べ、同時に調整します
材料を替える際には、咬み合わせも同時に調整します。せっかく体に合う材料に替えても、咬み合わせが合っていなければ割れたり、頭痛や肩こりの原因になったりすることがあるからです。
こんな方は一度ご相談ください
- 手のひらや足の裏に、小さな水ぶくれ(ぷつぷつ)ができる
- 顔や手足の湿疹が、皮膚科に通ってもなかなか良くならない
- 舌がヒリヒリする、口の中で金属の味がする
- ネックレスやピアスで、以前よりかぶれやすくなった
- 肩こり・頭痛・倦怠感が慢性的に続いている
- 治療した歯のまわりの歯ぐきが黒ずんできた
- 皮膚科で金属アレルギーと言われたが、歯科用金属の検査は受けていない
ひとつでも当てはまる場合、原因は「皮膚や体質だけの問題」ではない可能性があります。
この記事のまとめ
✅ 歯科の金属アレルギー検査は、歯科医院ではなく皮膚科でのパッチテストで行います。当院では紹介状をお出しして、医科と歯科が連携するかたちでご案内しています。
✅ 香川県では、香川県立中央病院皮膚科と高松赤十字病院皮膚科で検査を受けられます。徳島県の方は徳島大学病院で、チタンの検査は徳島大学病院でのみ可能です。
✅ 検査項目は、パラジウム・水銀・ニッケル・クロム・コバルトなど歯科用金属を中心とした20種類で、紹介状にその項目を記載しています。
✅ 汗ばむ夏場は正確な結果が得られにくいため、検査に適しているのは夏場を除く季節です。
✅ 検査結果をもとに、反応が出た金属を外して体に合う材料に替え、咬み合わせも同時に調整したうえで治療計画を立てることが大切です。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 検査をせずに、銀歯を全部白いものに替えてはいけませんか。
A. 検査をせずに替えることも不可能ではありませんが、どの金属に反応しているかが分からないままでは、新しい材料や土台に同じ金属が含まれていて症状が続く、ということが起こりえます。まず検査で原因の金属を確かめてから材料を選ぶことをおすすめしています。
Q2. 紹介状なしで、直接皮膚科に行ってもいいですか。
A. 直接受診もできますが、歯科用金属に対応した検査項目が含まれない場合があります。当院の紹介状には、歯科治療の判断に必要な20項目を記載していますので、紹介状をお持ちのうえで受診されることをおすすめします。
Q3. 症状が軽いので、検査を受けずに様子を見てもいいでしょうか。
A. 金属アレルギーは、何年もかけて体にたまってから現れる遅延型が多く、症状が軽いうちに原因を確かめておくことが、その後の治療の選択肢を広げます。今すぐ治療をするかどうかは別として、一度検査を受けておくことをおすすめしています。
Q4. 検査の費用と、治療までにかかる期間はどれくらいですか。
A. 皮膚科での検査費用は、受診される病院でご確認ください。当院での初診の相談と検査は保険診療で受けられます。皮膚科への通院と結果が出るまでの期間、その後の治療の回数と費用は、診断のうえでご説明します。
Q5. 皮膚科と歯科の両方に通うのは大変そうで、ためらっています。
A. たしかに複数回の通院が必要になります。ただ、原因の金属が分かれば、外す必要のある金属とそうでない金属を区別でき、結果として削る歯の数や治療の回数を減らせることが多いのです。遠方の方は無料メール相談で、通院の計画についてもご相談いただけます。
金属アレルギーの検査でお悩みの方へ
「銀歯が原因かもしれないと思いながら、どこで調べればいいか分からずにいる」
「皮膚科で金属アレルギーと言われたが、歯の治療とどうつなげればいいか分からない」
香川県高松市をはじめ、徳島・愛媛・高知など四国各地から金属アレルギーの検査のお悩みを抱えた多くの患者様が、当院にご相談にいらっしゃいます。
当院では、今入っている金属の種類と状態、咬み合わせの力のかかり方、必要に応じた皮膚科でのパッチテストの結果を確認してから治療計画を立てています。削る量を必要最小限におさえ、再発を予防し、体に合う材料を選ぶことを大切にしています。
院長の吉本彰夫は、(一社)日本歯科専門医機構認定の補綴歯科専門医、および(公社)日本補綴歯科学会認定の補綴歯科指導医です。
どうぞお一人で悩まずに、ネット予約または無料メール相談よりお気軽にご相談ください。


院長プロフィール
吉本歯科医院 院長 吉本彰夫
九州大学歯学部卒業
岡山大学大学院 歯学博士(平成17年3月)
(一社)日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医
(公社)日本補綴歯科学会認定 補綴歯科指導医
咬み合わせと補綴(入れ歯・被せ物・インプラントなど)を専門分野として、日々の診療にあたっております。
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