吉本歯科医院 金属アレルギー・ノンメタル治療|香川県高松市 ネット予約

歯の治療を左右同時に進めない理由と咬み合わせ

更新 2026.09.27 歯科治療と咬み合わせ
歯の治療を左右同時に進めない理由と咬み合わせ|香川県高松市の咬み合わせ専門 吉本歯科医院

こんにちは。香川県高松市で咬み合わせと金属を使わない治療を専門とする「吉本歯科医院」院長の吉本彰夫です。

「右も左も一気に治して、早く終わらせてほしい」

「左の歯を治療していたら、今度は右の歯がしみてきた」

「片側の被せ物を替えたら、反対側が急に痛くなった」

このようなお悩みで来院される方が、当院には非常に多くいらっしゃいます。そして、そのほとんどの方が「まとめて治せば通院が減って楽になる」とお考えになっています。しかし実際に口の中を拝見すると、左右を同時に削ってしまったために咬み合わせの基準を失い、どこで噛めばよいのか分からなくなっていることが少なくありません。

今回は、当院が歯の治療を基本的に左右同時には行わない理由と、その背景にある咬み合わせの仕組み、そして治療の前に何を確かめているのかをご説明します。

歯は「咬み合わせ」というバランスの上に立っています

歯は1本ずつ独立して働いているのではなく、上下左右の歯が互いに支え合い、「咬み合わせ」というバランスの上に成り立っています。ここを理解していただくと、左右同時の治療がなぜ難しいのかが見えてきます。

4本足の椅子を思い浮かべてください。椅子に安定して座れるのは、4本の足がすべてバランスよく床に着いているからです。

  • 足を1本外すと椅子は傾きますが、残りの3本が支えているので、どの高さに戻せばよいかは分かります
  • 2本同時に外すと、椅子はどちらにも傾き、「元の高さ」を示す基準そのものがなくなります

歯も同じです。片側の歯を治療している間、反対側の歯が「今までの高さ」「今までの噛む位置」を覚えていてくれます。その基準があるからこそ、新しい詰め物や被せ物を正しい高さに合わせることができるのです。

なぜ左右同時に治療すると咬み合わせが分からなくなるのですか

左右の歯を同時に削ってしまうと、噛む高さや位置を記録するときの「基準」がなくなり、どこが正しい位置なのかを確かめる手がかりを失うためです。

被せ物を作るときには、咬合採得(こうごうさいとく)といって、上下の歯がどの高さ、どの位置で噛んでいるかを記録する作業があります。この記録は、患者様が少し力を入れて噛み込むだけでもずれてしまうほど繊細なものです。

片側に基準の歯が残っていれば、記録がずれてもそこに合わせて修正できます。ところが左右を同時に削ると、修正のよりどころがなくなります。たとえるなら、ヒールの高さが左右で違う靴を履いて、どちらが正しい高さかを自分で決めなければならない状態です。

特に、長年歯を失ったままにしていた方は、ご自身がもともとどこでどう噛んでいたのかも分からなくなっています。この状態で左右を同時に治療すると、新しい被せ物の高さを合わせる手がかりがほとんど残らないのです。

片側を治療したら反対側が痛くなるのはなぜですか

片側の歯の高さがわずかに変わると、噛む力のかかり方が左右で変わり、それまで負担の少なかった反対側の歯に力が集中するためです。

当院にご相談に来られる方には、次のようなご経験をお持ちの方が少なくありません。

  • 左の歯を治療していたら、右の歯がしみるようになった
  • 右の歯を治療していたら、左の詰め物が取れた
  • 片側の歯を直したら、反対側が急に痛くなった

これらは偶然ではなく、咬み合わせが原因である可能性が高いのです。噛む力は、私たちが思っている以上に大きなものです。その力が本来の歯ではなく別の歯に集中すれば、しみたり、詰め物が外れたり、歯が割れたりしても不思議ではありません。

「治療した歯とは別の歯が痛くなった」という場合、痛い歯だけを診てもなかなか解決しません。全体の力のかかり方を診る必要があります。

左右同時の治療を続けるとどうなりますか

基準を失ったまま左右の被せ物を入れると、高さの合わない状態で噛み続けることになります。その結果、次のようなことが起こりやすくなります。

  • 入れたばかりの被せ物が、噛むと痛い、しみる
  • 被せ物や詰め物が繰り返し外れる、割れる
  • 顎の位置がずれ、頭痛や肩こり、顎の関節の違和感が出る
  • 再治療のたびに歯が削られ、細く、もろくなっていく

一度に治した方が早いように見えて、結局は再治療を繰り返し、通院期間も削る量も増えてしまうことが多いのです。当院が片側ずつ、しっかりバランスを取りながら治療を進めるのは、遠回りに見えて、長く持つ治療への近道だと考えているからです。

当院が治療を始める前に確かめていること

まず今入っている詰め物・被せ物と歯の状態を確認します

お口の中にどんな材料の詰め物・被せ物が入っているか、その下で虫歯が進んでいないか、歯の根が割れていないかを、レントゲンやCTで確認します。金属の詰め物が入っている方は、金属の種類もあわせて確認します。

次に、咬み合わせ(力のかかり方)を調べます

どの歯が最初に当たり、どの歯に力が集中しているかを調べます。左右どちらから治療を始めるか、どの歯を基準として残しておくかは、この検査の結果で決まります。「痛い歯」から順に治すのではなく、「基準を守れる順番」で治すのが当院の考え方です。

必要な方には金属アレルギーの検査をご案内します

被せ物をやりかえる際に金属アレルギーが心配な方には、当院の紹介状で香川県立中央病院皮膚科・高松赤十字病院皮膚科のパッチテスト(20項目)を受けていただけます。チタンは徳島大学病院をご紹介しています。結果をもとに、体に合う材料を選びます。

こんな方は一度ご相談ください

  • 片側を治療している最中に、反対側の歯がしみたり痛くなったりした
  • 被せ物を入れてから、噛む位置が分からなくなった気がする
  • 詰め物や被せ物が、同じ場所で何度も外れる
  • 左右どちらか一方でばかり噛む癖がある
  • 歯を失ったまま、長い間そのままにしている
  • 歯の治療をしてから、頭痛や肩こり、顎のだるさが出てきた
  • 「まとめて治してほしい」と頼んだが、治療後に違和感が残っている

ひとつでも当てはまる場合、原因は治療した歯そのものではない可能性があります。

この記事のまとめ

✅ 歯は上下左右で支え合う「咬み合わせ」というバランスの上に成り立っており、4本足の椅子のように、どこか1本を直すには残りの基準が必要です。

✅ 左右を同時に削ると、噛む高さや位置を記録する基準がなくなり、正しい位置に合わせる手がかりを失います。

✅ 片側を治療した後に反対側が痛くなるのは、力のかかり方が変わって別の歯に負担が集中するためで、咬み合わせが原因であることが少なくありません。

✅ 基準のないまま治療を進めると、被せ物の痛みや脱離、頭痛や肩こり、再治療による歯の消耗につながることがあります。

✅ 当院では、詰め物・被せ物の状態と咬み合わせの力のかかり方を先に確かめ、基準を守れる順番で片側ずつ治療を進めています。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. どうしても早く終わらせたいのですが、左右同時は本当に無理ですか。

A. 歯の状態によっては、基準を残しながら複数の歯を進められることもあります。ただ、それを判断するには、まず咬み合わせの検査で「どの歯を基準として残せるか」を確かめる必要があります。検査の結果をもとに、通院回数もあわせてご相談しています。

Q2. 反対側が痛くなったとき、自分で噛む側を変えれば治まりますか。

A. 片側だけで噛む癖がつくと、その側の歯や顎の関節に負担が集中し、別の問題につながることがあります。噛む側を変えてしのぐより、なぜ痛くなったのかを検査で確かめることをおすすめします。

Q3. 治療途中で違和感があるまま、放っておくとどうなりますか。

A. 高さの合わない状態で噛み続けると、被せ物が割れたり外れたり、顎の位置がずれて頭痛や肩こりにつながることがあります。違和感は体からの信号ですので、早めにお伝えください。

Q4. 片側ずつだと、通院回数はどれくらい増えますか。

A. 歯の本数や状態によって大きく変わりますので、一概には言えません。まず診断を行い、どの順番で進めるか、全体で何回程度になるかを治療計画としてご説明します。遠方の方は無料メール相談で事前にお知らせいただければ、通院の組み立てもご相談できます。

Q5. 今通っている歯科医院で治療中ですが、相談してもよいですか。

A. もちろんです。セカンドオピニオンとして今の状態を診てほしい、というご相談も受けています。前の治療を否定するためではなく、今のお口の中で何が起きているかを確かめるためにお越しください。

治療中の咬み合わせの違和感でお悩みの方へ

「片側を治したら、反対側が痛くなった」

「被せ物を入れてから、どこで噛めばいいのか分からない」

香川県高松市をはじめ、徳島・愛媛・高知など四国各地から咬み合わせのお悩みを抱えた多くの患者様が、当院にご相談にいらっしゃいます。

当院では、今入っている金属の種類と状態、咬み合わせの力のかかり方、必要に応じた皮膚科でのパッチテストを確認してから治療計画を立てています。削る量を必要最小限におさえ、再発を予防し、体に合う材料を選ぶことを大切にしています。

院長の吉本彰夫は、(一社)日本歯科専門医機構認定の補綴歯科専門医、および(公社)日本補綴歯科学会認定の補綴歯科指導医です。

どうぞお一人で悩まずに、ネット予約または無料メール相談よりお気軽にご相談ください。

吉本歯科医院 院長 吉本彰夫 補綴歯科専門医・補綴歯科指導医・接着歯科治療専門医
吉本歯科医院へのネット予約はこちら

院長プロフィール

吉本歯科医院 院長 吉本彰夫
九州大学歯学部卒業
岡山大学大学院 歯学博士(平成17年3月)
(一社)日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医
(公社)日本補綴歯科学会認定 補綴歯科指導医

咬み合わせと補綴(入れ歯・被せ物・インプラントなど)を専門分野として、日々の診療にあたっております。

The following two tabs change content below.

吉本彰夫

香川県高松市の咬み合わせ専門・吉本歯科医院の院長。(一社)日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医、(公社)日本補綴歯科学会認定 補綴歯科指導医、日本接着歯学会 接着歯科治療認定医。 「削る量を必要最小限におさえ、再発を予防する治療」を大切に、歯の土台となる骨と咬み合わせ、そしてお口の中の金属の種類を確かめてから治療計画を立てています。香川県内をはじめ、徳島・愛媛・高知など四国各地からご相談いただいています。歯科用CTと咬み合わせの検査で、今のお口の状態を分かりやすくご説明します。

高松市で審美歯科治療ならご相談下さい

歯科の金属アレルギー相談なら吉本歯科医院
セラミック審美歯科治療の吉本歯科医院。金属アレルギーを引き起こさないノンメタル治療を行っております。
ネット予約 無料メール相談
トップへ戻る