【香川県高松市|金属を使わない歯科治療】セラミックの歯にしてから噛むと痛い・しみるのはなぜ?

香川県高松市の吉本歯科医院です。
「セラミックの歯を入れた後から、なんだか噛むと痛い」「冷たいものがしみる」――そんなお悩みを抱えていませんか?
実はこれ、セラミック治療後に多くの方が経験される症状なんです。原因を正しく知って、適切な対処をすることが大切です。
【1】なぜセラミック治療後に痛みやしみが出るのか?
▶虫歯が深くて神経に近かった場合
深い虫歯を治療するとき、なるべく神経を残す治療が行われます。しかし、虫歯が神経に近いと、治療後しばらくしみたり痛みが出たりすることがあります。
▶歯を削った時の刺激が原因
歯の中には「象牙細管(ぞうげさいかん)」という神経へ通じる細い管が無数にあります。削ることでこの管を通じて刺激が伝わり、一時的にしみる・痛むことがあるのです。
▶被せ物や詰め物がぴったり合っていない
被せ物がほんの少しズレていたり、隙間があると、しみたり痛んだりします。また、噛み合わせが合っていないと、その部分だけが強く当たり痛みが出ることも。被せ物をセットした後は「カチカチ噛んでギリギリして下さい」と言って微妙な調整を行いますが、硬い食べ物を食べる時と同じくらい強い力で噛んでいないと調整が不十分となり強く早期にぶつかってくることもあります。
▶歯ぎしりや食いしばりの影響
セラミックを入れた後に、知らないうちに歯ぎしり・食いしばりをしている方もいます。治療したばかりの歯は神経が敏感になっているので、強い圧力がかかることで痛みが出やすくなります。セラミックをセットしたばかりの歯は、神経が敏感になっていることもあり、痛みを感じやすいですので歯ぎしり・食いしばりに注意が必要です。
▶接着のための処置による一時的な刺激
セラミックの装着時には、歯の表面をきれいにするために消毒などの処置が行われます。セラミックの詰め物や被せ物をセットする場合、歯の表面が汚れていては十分な接着力が発揮されずに簡単に外れてしまいます。歯の表面を綺麗にするために薬品で消毒してから装着操作を行います。この時、紙と紙を貼り合わせる時のように「のりしろ」部分が必要になります。つまり周囲の歯質も含めて消毒します。歯の表面が綺麗になるので、刺激に対してとても敏感になります。この薬剤による刺激で、歯が敏感になることがあります。
【2】痛みはいつまで続く?自然に治る?
✅軽度な症状であれば、2週間~1ヶ月程度で落ち着いてくることがほとんどです。
✅神経に近かった場合、第二象牙質(しげきから神経を守る防壁)が形成されるまで半年~1年かかる場合もあります。第2象牙質とは、詰め物(インレー・クラウン)をセットした後に虫歯が神経に近かったために、しみたり・噛んで痛いという現象が起こりますが、時間の経過とともに刺激を和らげるために第二象牙質と呼ばれる防護壁が作られますので、それにより染みなくなってくる場合があります。
【3】症状別|こんなときどうする?
◉冷たいものがしみて辛い
日常生活に支障があるほどのしみ方であれば、神経の治療が必要になることもあります。一方、たまにしみる程度なら、自然治癒を待つ選択肢もあります。
◉噛むと痛い
まずは噛み合わせの微調整を行うことで、痛みが大幅に軽減されるケースが多いです。調整しても改善しない場合には、神経治療を検討します。
◉歯ぎしり・食いしばりが疑われるとき
ナイトガード(マウスピース)の使用は必須です。寝ている間の強い圧力から歯を守り、神経へのダメージを軽減します。夜間の歯ぎしり・食いしばりの力は、歯1本に100キロから200キロの力が加わりますので、相当な力が加わります。セラミック材質は非常に硬く、治療をした歯には圧刺激が神経に直接加わりやすいので、そこに歯ぎしり・食いしばりの力が加わると相当な力が歯の神経に加わることになります。そのため、朝起きた時などに痛みを感じることが多くなります。
歯ぎしり・食いしばりによる痛みの予防方法は、破壊予防のマウスピース(ナイトガード)になります。夜間、就寝する前にマウスピースを装着して寝るだけで相当な力を分散させることができます。
【4】神経はできるだけ残すべき?
近年の研究では「神経を取っても歯が極端に脆くなるわけではない」との見解もありますが、基本的には神経を残す治療が望ましいとされています。
治療後の状態や生活の質に合わせて、歯科医としっかり相談の上、判断するのがベストです。
【5】まとめ
セラミック治療後に痛みやしみが出るのは、よくある現象です。大切なのは「様子を見るべき症状」と「すぐに処置が必要な症状」の見極め。虫歯の治療をする際に、神経の治療が必要になるか?どうか?は、先生の専門によって診断が変わります。理由は、虫歯が後1ミリ深いだけでしみる?しみない?など変わってきます。できる限り歯の神経に到達しないように、治療を行いますが、中には治療後に痛みが出たり噛んで痛んだりなどと問題が起こることもあります。当院では、香川県高松市で金属を使わないセラミック治療を行っており、丁寧なカウンセリングと調整で、患者様の不安に寄り添います。「セラミック治療後に痛みが続いている」「なんだか心配…」そんな時は、どうぞお気軽にご相談ください。
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吉本彰夫
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